Matplotlib で描くグラフの色を設定する方法

ここでは「Matplotlib で基本的なグラフを描く方法」で書いた単純なグラフの線の色を変更する方法を説明します。

Matplotlib のグラフの線の色を指定する方法

色の名前で文字列として色を指定する方法

線の色を指定するには、Axesオブジェクトのplot()関数を呼び出す際に、 color オプションで色を指定します。次の例では orange という色を指定しています。

import matplotlib.pyplot as plt

x = [0, 1, 2, 3, 4,  5]
y = [1, 2, 4, 3, 5, 10]

fig, ax = plt.subplots()
ax.plot(x, y, color='orange')
ax.grid()
ax.set(xlabel='x', ylabel='y', title='Hello!')
plt.show()

また、色のアルファ値 (透明度) を指定するには、タプルで次のようにします。

ax.plot(x, y, color=('orange', 0.5))

色の16進数カラーコードで指定する方法

colorオプションには CSS のように #FFFF00 のように16進数のカラーコードを直接指定することもできます。

RGB または RGBA のタプルで指定する方法

RGBの色を (r, g, b) (それぞれの値は 0 から 1 の範囲)、または RGBA の色を (r, g, b, a) で指定することもできます。

ax.plot(x, y, color=(0.5, 0.5, 0.0))

Matplotlib で使える標準の色の名前

上記ではオレンジ色を指定するために orange という文字列を、colorオプションに設定しました。

では、Matplotlib ではどのような色が使えるのでしょうか。ひとことで言うと、たくさんの色を名前で指定することができます。

Matplotlib ではmatplotlib.colors モジュール内に、以下のディクショナリが定義されており、それらのディクショナリのキーを色の名前として使うことができます。

• BASE_COLORS
• CSS4_COLORS
• TABLEAU_COLORS
• XKCD_COLORS

BASE_COLORS

BASE_COLORSでは以下の色が RGB で定義されています。

CSS4_COLORS

TABLEAU_COLORS

TABLEAU_COLORSでは以下の色が16進数のカラーコードで定義されています。

XKCD_COLORS

XKCD_COLORSでは非常にたくさんの色が定義されています。

https://xkcd.com/color/rgb にあるようにさまざまな色、たとえば「バナナ色」(#ffff7e)、「グレーっぽい色」(#a8a495) などがあり、それぞれ xkcd:banana、xkcd:greyish で利用できます。

色の名前とカラーコードは次のようにして列挙できます。

import matplotlib.colors as c

for _, (k, v) in enumerate(c.XKCD_COLORS.items()):
    print(k, v)

以上、ここでは Matplotlib でグラフの色を変える方法、および、Matplotlib で使える色の名前などについて説明しました。