Python の pass 文
何もしない pass 文
pass 文を使うと「何もしない」ということを書くことができます。
例えば、次の例では i == 1 のときには、if の条件を満たすので if ブロックを実行します。 しかし、pass としか書いていないのでそこで何もしません。
print('Hello!')
i = 1
if i == 1:
pass # 何もしない
print('Bye!')
これを実行すると、次のように出力されます。
Hello!
Bye!
なぜ pass 文が必要なの?
上では、pass 文は「何もしない」と書きました。
そもそも、何もしない pass 文は、なぜ必要になるのでしょうか?
Python ではステートメントブロックを指定するために、インデントを利用しています。例えば if 文では、if に続き条件を書いた後、インデントされたステートメントが書かれている必要があります。
if 条件:
#ここにインデントされた何かが必要
しかし、ブログラムを書くときには、必ずしも上から順番に書くわけではありません。 ここにはこんな分岐が必要、ここではこんな関数が必要、という大まかな流れを書いてからプログラムの詳細を書く場合がよくあります。
そうした場合に、pass 文を将来的にコードを書くためのプレースホルダとして使えば、シンタックエラーを避けつつプログラムを書くことができるのです。