PyDev を用いてデバッグ - ブレークポイントの設定とステップ実行
PyDev を利用すると Python プログラムの開発が容易にになります。その理由の一つとして強力なデバッガが利用可能になることが挙げられます。
ここでは簡単なプログラムを例にとり、PyDev でプログラムにブレークポイントを設定して、そこでブレーク。そしてステップ実行する方法を紹介します。
PyDev でデバッグ
簡単なプログラムを書いて、それにブレークポイントを設定し、デバッガでプログラムを実行させ、そこでブレークするかみてみましょう。
ここで使うプログラムは次のとおり。
print 'Hello, world!'
for i in range(5):
print i
とりあえず 'Hello, world!' と表示して動いていることを確認して、次に range を用いて 0 から 4 まで for ループで値を表示します。 (for ループについては「繰り返し処理」などを参考にしてください)
PyDev のプロジェクトを作ると次のスクリーンショットのようになります。
これを実行すると次のように文字と数字が表示されます。
さて、ではブレークポイントを設定しましょう。
print i の行の左側で右クリックします。すると、次のようなコンテキストメニューが出てきます。 Add Breakpoint を選択します。
左端に緑色のマークが出て、ブレークポイントが設定されたことが分かります。
デバッガ上でプログラムを開始します。Debug As から Python Run を選択します。
すると、Debug パークペクティブが開きプログラムが開始します。ブレークポイントを設定した print i の行でブレークポイントがヒットしてブレークすれば成功です。
この時確かに Variables (変数) ウィンドウに i の値が 0 にセットされていることが表示されています。
ここで F6 キーで Step Over、F5 キーで Step Into などができ、ステップ実行することによってプログラムが期待した通りに動作しているか確認することが可能になります。